フッジィの思い出日記
私の子供の頃からの思い出・エッセイ・よかったことなどをブログ形式で紹介します。更新は不定期です。 みなさんもこれを読んでフッジィとはどんな人か、見つけてみて下さい。
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写生会(3)
ぽかぽかと、暖かい春の陽気のことだった。

今日は学校の写生会。僕のあまり得意じゃない絵の授業である。
今日は少し遠出して、運河を描くことになった。

ここで、やっと自分の生まれた場所を明かすことになるが、
僕は、北海道の小樽の生まれである。
観光地でもかなり有名な方であり、「小樽運河」を見たり来たりした人も
少なくないと思う。
また、寿司やさかなも美味しいし、古いれんが造りの倉庫でできた
店もたくさんあり、ガス灯の灯る小樽運河を歩くロマンチックな光景を
想像する人も多いと思う。

私にとっての小樽は、
静かな街であるということ。また、とても癒しになる場所がある。
「祝津」という場所。おたる水族館がある場所であるが、
そこにはなんにもない海岸があった。
小さな、角の丸い石がいっぱい敷き詰めてある海岸。
ただ、小さな船が何隻か置かれていた。
上の方にはにしん御殿があり、かつては泊まることもできたそうだ。
とても静かで、おだやかで、のんびりできるその場所は、
僕にとって1日中ぼーーーっとしていても飽きないような所だった。
運河だって、今の運河は半分埋め立てられたもので、
その頃はガス灯だってなかった。
運河の周りは石だらけで、草もいっぱい生えていた。
僕たちが描く運河は、まさにその時の運河で、
水はどんよりと深緑で、ペンキのような臭いがしていたのを憶えている。
近くでは、機械の動くような音がしていた。
その頃の時代は、のんびりしていて、平和的だった。

とろこで、僕の母方の祖父は、その頃画家でこの運河の絵をよく描いていた。
だから、祖父のアトリエを見に行ったらほとんどが運河の絵だった。
その頃は、祖父の描いた絵は価値が高く、僕は祖父を誇らしげに思っていた。

今日は、僕たちがその運河の絵を描く日である。

学校からは、バスで行くような所なので、
その日1日が写生会で、お弁当も持って行った。

運河の色は、どんよりとした濃い深緑だったので、
絵の具を混ぜ合わせて色を作るのに苦労した。
絵の中のほとんどは運河だったので、
同じ色の部分がたくさんあったからである。
作った色の絵の具は、塗っていくうちに
パレットからだんだんなくなっていった。
次の絵の具を作るまでに塗った所は、
全体の4分の1もなかった。

また、新しく作った色で塗っていった。
でも、すぐなくなった。

何とかパレットの絵の具を最後まで使おうとして
筆に水をつけて絵の具をとったが、
今度は少し薄くなった。

しょうがない、また色を作った。
そんなことを繰り返しながら、絵を描いていったのだが…

絵は未完成のまま、学校で続きを描くことになった。


それから、教室で展覧会。


1人のクラスメートが言った。
「おい、お前の描いたのは畑じゃないの?」

そう言われて僕は恥ずかしくなった。

何回も色を作り直して、その度に少し違う色になった絵の具。
違う色の四角がいくつもつながってできた運河は、確かに畑に似ていた。

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