フッジィの思い出日記
私の子供の頃からの思い出・エッセイ・よかったことなどをブログ形式で紹介します。更新は不定期です。 みなさんもこれを読んでフッジィとはどんな人か、見つけてみて下さい。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

弟の担任(2)
ある日、僕の担任の先生がうちにやってきた。


「これらの絵なんだけど。」


僕が家に入ってきたとき、先生が母と何やら話をしていた。

僕も部屋に入って、よく見ると、この間僕のクラスの
生徒たちの描いた絵が風呂敷から並べてあった。
どうやらこれらの絵を、うちの母親に評価してもらっているようである。

もともとうちの母は、おじいちゃんが画家なので
よく絵を教えてもらっていた。
それで母も絵の方はかなり心得ているのであった。

やがてしばらくして、先生が帰って行った。

「このことは、他の生徒たちには内緒だよ。」


それから十数日くらい後で、先生がみんなの描いた絵について
授業で色々と話し始めた。

「この前、皆さんの絵を、ある専門家に評価してもらいました。
その結果…(話は続く)」


いうまでもなく、専門家はうちの母のことである。



「○ちゃん(フッジィ)、ちょっと職員室来てもらえる?」


先生は、紙に包んだあるものを僕に渡して、

「これ、お母さんに渡してくれる?」
「…お母さんに言えばわかるよ。」


母親に渡して、中を開けると、
そこには色んな色の絵の具が入っていた。

「この間の先生からのお礼ね。
○ちゃん(フッジィ)これ使いな。」

そして、そのたくさん種類のある絵の具、
僕のものになった。

僕の担任の先生は、このような関係で
母親と関わっていたので、僕が普段どうしているのかも
母親はよくわかっていたようだ。


また、(前にも書いたが)弟はというと、
僕とは対照的に学校でのことをよく母親に話していた。
特にその、自分の担任の先生のことも。
そういった話は、僕の耳にもよく入ってきたので、
いつしか僕も、その担任の先生の性質、温厚なところ、
いろいろなことを知るようになってきた。
「あー、あの先生は、頭もいいし温かい人なんだな。」
話をしたことはないが、弟の担任の先生のことを、
そのように思うようになった。



ある日のこと。

弟が風邪で学校を休むことになり、
僕が代わりに給食費を届けることになった。

ちょうど朝のばたばたしている時間に、
僕は自分のクラスへ行く前に、弟のクラスに入った。

「これ、弟の分の給食費だけど。」

そこの生徒たちは、こころよく預かってくれた。


それから、僕は弟の担任の先生にも給食費のことを
話した方がよいと思い、職員室へ入った。

まだ何回かしか話したことのない、その担任のところまで行って、
給食費をそこの生徒に渡したことを話した。

先生に報告したから、これで僕の仕事は
うまく終えることができた、と思った。

しかし、その先生は、しずかな口調で僕に言った。



「あんた、ばか者だね。」




背筋が青ざめたような思いがして、頭が真っ白になった。

先生は、僕が教壇の上に置いていかないで
間違えて人に渡すと問題が発生しかねないお金に関して
他の生徒に渡したことで叱ったのであるが、
ちょうどなり始めたチャイムにかこつけて
逃げるように職員室から出て行った。


その時以来、あの担任の先生に近づいていくことはなかったという
苦い思い出だった。また、このように恥をかくことが起きるたびに
トラウマとなってそれらから逃げようと思うようになっていった。

僕が6年生だった、ある日の出来事である。


スポンサーサイト

テーマ:日記 - ジャンル:日記

コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://fujjiworldblog.blog58.fc2.com/tb.php/162-0edf7c2a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

フッジィ

Author:フッジィ
子供の頃からの思い出・エッセイ・よかったことなどを紹介します。みなさまにとってほんわかするような「癒し(いやし)」的なものになれればと願っています。



訪問者数



天気予報


-天気予報コム- -FC2-



最新記事



最新コメント



最新トラックバック



月別アーカイブ



カテゴリ



リンク

このブログをリンクに追加する



検索フォーム



RSSリンクの表示



QRコード

QRコード



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。