フッジィの思い出日記
私の子供の頃からの思い出・エッセイ・よかったことなどをブログ形式で紹介します。更新は不定期です。 みなさんもこれを読んでフッジィとはどんな人か、見つけてみて下さい。
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床屋
一番始めに話したけど、僕の実家は一本の道路沿いにあり、向かいには複数の店があった。
家の向かいから左に2件目は床屋で、小さい頃僕や弟はいつもそこで髪を切ってもらっていた。
床屋のご主人は、(たいていどこの床屋もそうだが)よくしゃべり、くだらないような色んな話をする。
奥さんとはいつも仲が悪そうであり、後に別居したという噂も聞く。
ラジオがいつも流れて来て、その頃流行っていた音楽やちょっと品のないトーク等が流れてくる。
僕の、床屋のイメージはこんな感じだ。
毎回行くにつれ、床屋ではどういう順番で散髪するか覚えてくる。
エプロンかけてイスを上げて、霧吹きみたいなので髪の毛をぬらす。
バリカンをかける。くしで髪の毛をすいて先っぽをはさみで切る。
ある程度切り終わったらブラシで髪の毛を落とし、入れ物にお湯を入れ、
粉末を入れてはけで泡立てる。それをクリームとして顔に塗り、ひげを剃る(その頃は産毛ですか)。
眉毛やもみあげもきれいにそろえて、顔を拭き、頭を洗って乾かす。最後に髪型をそろえて出来上がり。
大体どこの床屋も同じような流れと思うが、僕はいつもラジオを聞きながら、この流れを見ていた。
僕は、床屋に行くのは月に1度くらいだが、何度も何度も行っていて、あるとき
新しい機械が置いてあった事に気づいた。僕が自分の番を待っている間に見つけたものだが、
ボタンを押すと、「ウィーーーーーン」という音がして、
そこからひげ剃りのクリームが出てくる機械だった。
今の床屋には、たいがいそれが置いてあると思うが、僕はそれまで、入れ物にお湯と粉末を入れたものを
使っていて、それが慣れていた。ところが、今回そのクリームのつけ方を見て僕は驚いていた。
ボタンを押してそれを手に取ると、それをその人(確かお客は女の子だったと思う)に顔に
手でつけていたのである。
今はそれが普通だが、当時の僕にとってそれは何か胸騒ぎがする、
何か恥ずかしいような異様な気持ちだった。
自分の番になり、髪の毛を切ってクリームを塗る番となった。
僕は、とうとうじっとしていられなくなり、泣き出して、家まで抜け出した。
床屋の主人も母親も、なぜそうなったのかわからないようだった。でも、その後はしばらく、
僕にはあの粉末からのクリームを使ってくれていた。
僕が機械のクリームをいやがっていたのを知ってか知らなかったか。
その(粉末の)クリームを使ったときのそのときの僕の気持ちは、安心そのものだった。
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