フッジィの思い出日記
私の子供の頃からの思い出・エッセイ・よかったことなどをブログ形式で紹介します。更新は不定期です。 みなさんもこれを読んでフッジィとはどんな人か、見つけてみて下さい。
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野球(2)
家庭訪問での野球のことについての話も忘れかけた頃…


季節はまだ春だったと思う。今年に入って久しぶりの、
屋外での体育授業だった。

僕は手に、変な形をしたグローブを渡され、
顔にはお面を着けた。
そう、あのとき志望した、キャッチャーをやることに
なったのだった。

今日は野球の実習だった。

変な形のグローブはミットと呼ばれているのがわかったのは
だいぶあとのことだった。

バッターの後ろにしゃがみ、ミットを構えているとき、
僕は思っていたよりも緊張することを感じた。
しかし、それだけではすまされなかった。


ピッチャーは小柄で、機敏な動作のできる男子だった。

「シューーーーーーーーーッ…」という音を立てて、
ボールが飛んできた。


「あイテッ…  いたたたた…」



ボールはうまくとれず、腕の先に当たった。



「イテッ…!!」



何回来てもうまく受け取れず、そのたび身体のどこかにあたった。

初め、僕は、投げる球は軟球と聞いていた。
てっきり僕は、2、3年のときに親とキャッチボールに使っていた
やわボールのことだと思っていた。

しかし、軟球は、硬かった。
ましてエースの投げる速球はなおさら硬かった。

ぶつかる度に、痛みを味わった。

ついに、怖くなって、球が来ると逃げ出した。

周りの男子生徒は、
「なにやってんだよ、なに逃げてんだよ」とどやした。

しかたない、もう一度、配置に付いた。

ピッチャーの男子生徒は、なかなかとってもらえないので
ゲームはつまらないものになっただろう。

僕にとっては、バッターがボールを打ってくれた時が幸運だった。


ある時、ピッチャーの投げたボールがバットに当たった。
打った生徒は、そのままバットを放り投げて走って行った。
偶然にも、そのバットが僕の腹に当たった。

「うっ…」

次の瞬間、息もできないほど苦しくなった。

「おい、どうしたんだよ、なにやってんだよ。」

こんな一大事に、何が言えるんだろう。
もう泣くしかなかった。

結局、キャッチャーは無理だと言うことで、
違う人がキャッチャーをやることになった。

僕にとって大変で怖いものから開放されて
ほっとしたような、プライドが傷ついたような、
そんな気持ちだった。

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